CIFについて
Creative Image Foundationは、2001年に
代表である瓜生敏彦によって設立されました。
CIFは、3つの理想を掲げ、事業を行っています。
ーCIFが目指すことー
①パヤタス・スモーキーマウンテンの子供たちが自らの力で才能を伸ばし、夢を実現できる
②フィリピンの人々が、自国の歴史や現状を様々な角度から知ることができる
③フィリピンはじめ世界の子供たちが、自国/世界の少数民族の文化を知り、交流することができる
①パヤタス・スモーキーマウンテンの子供たちが自らの力で才能を伸ばし、夢を実現できる
創設者である瓜生敏彦はドキュメンタリーカメラマンとして、1988年にフィリピンの最貧困エリアであるゴミ集積地域、パヤタスとスモーキーマウンテンを訪れました。
それ以来、カメラマンとしてそこに住む人々と深く関わり、彼らを撮影してきました。
子供達に「何が一番欲しい?」と聞くと、皆口を揃えて「学校に行きたい」と答えました。
フィリピンの貧困地域では、 家族が食べていくために、
子供達も幼い頃からゴミを集めたりなど働かねばならないのが現状です。
また、公立の学校であっても、制服代やおやつ代、文房具など、学校に行くには諸々のお金が必要になります。
瓜生は2001年、その地域の子供達が他の子供達に恥ずかしい思いをすることなく、
また働く合間にも勉強ができるよう、パヤタスとスモーキーマウンテンに無料の学校を設立しました。
現在まで、5000人以上の子供達が学校を卒業しています。
また、子供達と関わりながら、瓜生は彼らの無限の可能性に気づきました。
歌・ダンス・演技、子供達は才能に溢れており、ただその才能を伸ばす機会がありませんでした。
2014年、マカティ市にTIU Theater(瓜生劇場)を建設しました。
現在まで、劇場では定期的に、子供達に歌やダンス、楽器等のワークショップを行っています。
その一つの成果として、2015年、瓜生が指揮を取って瓜生劇場にて発表された、
パヤタス・スモーキーマウンテンの子供達による
ラップミュージカル「BAKATA」は、
フィリピンの舞台芸術の賞、Aliw Award(アリゥアワード)にて、 子供部門の最優秀ミュージカル賞を受賞しました。
また、2016年、歌やダンスが上達した子供達が自分で仕事が取れるよう、Tosh Entertainmentを設立。
芸能界へ道が開けるようサポートしています。
写真:ラップミュージカルBAKATAの一場面
②フィリピンの人々が、自国の歴史や現状を様々な角度から知ることができる
ドキュメンタリーカメラマンであった瓜生は常に、社会に埋もれ見逃されている事実を世に出すことを考えてきました。
30年以上に及ぶフィリピンとの関わりの中で、フィリピンの人々が知るべき自国の文化・歴史・真実が、
学校教育では十分ではないことに気づきます。
CIFは2007年よりドキュメンタリープロジェクトを開始しました。 最初のプロジェクトは、フィリピンの土地所有問題について2本の映像作品を制作しました。
そして前述のラップミュージカル「BAKATA」もまた、子供達の過酷な生活の現状を切り取ったものでした。
2018年に完成し、2つの権威ある映画祭にてベストドキュメンタリー作品賞を受賞した映画「YIELD」は、
映画としての高い芸術性を保ちながらも、
フィリピンの児童労働を取り扱った作品です。
写真左:2018年公開YIELDポスター 写真右:映画祭「FAMAS」の授賞式にて、制作総指揮の瓜生敏彦氏(左)と、
監督のVictor Delotavo Tagaro氏(右)
③フィリピンはじめ世界の子供たちが、自国/世界の少数民族の文化を知り、交流することができる
2014年にオープンした瓜生劇場では、ルソン島北部の山岳民族の子供達による、民族舞踊演劇や伝統音楽等を積極的に紹介してきました。
将来的にはフィリピンに止まらず、東南アジアまた世界の少数民族の子供たちが国境・人種を超えて
互いを知り認め合うことができる社会になるべく、
その交流の場となることを目指しています。
2014年瓜生劇場にて公演、Balitokより